整形外科

当院では、日常生活やスポーツによる外傷から慢性疾患まで、幅広い整形外科的ケアを提供しています。
経験豊富な医師と最新医療設備による質の高い診療で、
患者さまの生活の質(QOL)向上を目指します。

  • 外傷の応急処置
    打撲・骨折・捻挫などの緊急対応には「RICE処置」を基本とします。
    • Rest(安静):患部の動きを制限
    • Ice(冷却):氷のうをタオルで包み15~20分間冷やす
    • Compression(圧迫):腫れを抑えるため弾性包帯で固定
    • Elevation(挙上):心臓より高く保ち血流を抑制

      ※特に骨折の場合
      添え木で固定後、三角巾などで支え、速やかに受診してください。開放骨折や高所からの転落時は直ちに救急車を要請します(治療のゴールデンアワーは受傷後8時間以内)。
  •  痛みの治療
    肩・腰・膝・首の痛みに対し、以下のアプローチで根本改善を図ります:
    • 診断:X線・MRIによる精密検査
    • 保存療法
      ▸ 消炎鎮痛剤の処方
      ▸ 物理療法(超音波・低周波)
      ▸ ブロック注射(神経根・トリガーポント)
    • 手術療法:関節鏡下手術・人工関節置換術など

      ※慢性痛の例
      五十肩・変形性関節症・椎間板ヘルニアなど、生活習慣改善指導も併せて実施
  • 神経症状のケア
    肩こり・腰痛・手足のしびれは神経圧迫の可能性があります:
    • 代表的な疾患
      ▸ 頸椎症
      ▸ 腰椎脊柱管狭窄症
      ▸ 手根管症候群
    • 治療法
      ▸ 装具療法(頸椎カラー・腰椎コルセット)
      ▸ 神経根ブロック
      ▸ 椎弓形成術(重症例)
  • 代謝性疾患の管理
    • 痛風
      尿酸値コントロールと発作時の消炎処置を実施。食事指導を通じ再発防止を支援。
    • 骨粗しょう症
      DEXA法による骨密度測定後、ビタミンD製剤・ビスフォスフォネート剤などで骨強化を図ります。
  • 外傷性疾患への対応
    交通事故・労働災害による負傷には、法的サポートも含めた総合ケアを提供:
    • 初期対応:画像診断・損傷程度の評価
    • 治療計画
      ▸ 靭帯損傷:装具固定~再建手術
      ▸ 脊髄損傷:リハビリテーション連携
    • 書類作成:診断書・労災申請書の迅速な作成

痛みが続く場合や外傷後は、自己判断せず早期受診をお願いします。当院では「痛みの原因究明」と「患者さまに適した治療法」の説明を重視し、納得いただける医療を実践しています。